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第16回ラウンジ雑学講座~経済的役割~

皆さんこんにちは!

Mélia、更新担当の中西です。

 

~経済的役割~

近年、ラウンジという空間は「待つ」「休む」だけの場所ではなく、滞在型ビジネスの中核として大きな注目を集めています。ホテルや空港にとどまらず、オフィス、商業施設、交通機関、住宅、医療、教育施設などにまで広がり、さまざまな経済効果を生み出す空間資源としての役割を強めています。

本記事では、ラウンジが持つ経済的価値とその広がりについて、事業者視点・地域経済・関連産業への波及など多面的に深掘りしていきます。


1. 顧客満足度の向上による付加価値の創出

ラウンジは、単なるスペース提供ではなく、“付加価値のある時間”を売る場です。顧客がラウンジで快適に過ごせることは、そのままブランド価値の向上とリピート率の増加へとつながります。

主な経済効果

  • ホテル・航空会社・駅施設などでのラウンジ提供による顧客単価の上昇(上級会員・プレミアムチケットへの誘導)

  • 高級自動車ディーラー・不動産・銀行等での高額商材販売における信頼感の醸成

  • 長時間滞在による飲食・物販の追加利用促進

このように、ラウンジは顧客との“信頼構築”と“消費促進”を同時に実現するビジネス装置として機能します。


2. 空間の収益化と稼働率向上による経営効率の最適化

従来、廊下やロビー、待合室としてしか使われていなかった空間を「ラウンジ化」することで、遊休スペースを収益化可能な空間へ転換できます。

収益化の具体的なモデル

  • 時間貸し・会員制ラウンジ:月額課金やドロップインでの収入化

  • カフェ・バー併設による飲食売上の獲得

  • イベント・レンタルスペースとしての貸出

このように、ラウンジは**空間資産の経済的価値を最大化する“空間活用戦略”**として、多くの事業者に注目されています。


3. 周辺産業への波及効果と雇用の創出

ラウンジ空間を運営・維持・装飾・提供するためには、多くの専門業者や人材が関わります。それにより、関連産業や地域経済への波及効果も期待できます。

主な関連産業

  • 内装・建築・家具業界:設計・施工・空間演出

  • 飲食業界:ケータリング・カフェ併設運営

  • ICT業界:予約システム・決済・スマートロックなどの導入

  • 清掃・セキュリティ業務:定期巡回・運営支援

  • 接客・ホスピタリティ人材:受付・案内・サービス提供

また、ラウンジが地域の事業者と連携した場合、地域食材の使用・地元作家の展示などが地場経済の活性化にもつながります。


4. コワーキング・シェアオフィスとの融合による生産性向上と創業支援

近年では、ラウンジがビジネス機能を備えた「働く空間」としても活用されており、その存在は起業家支援・リモートワーカー支援・ワーケーション需要など新たな経済活動を生んでいます。

ラウンジ×働き方の経済的メリット

  • スタートアップや個人事業主の初期コスト軽減

  • 地方でのテレワーク促進による移住・関係人口の増加

  • 企業の出張コスト削減とBtoB商談の促進

このようにラウンジは、新たな労働環境と都市・地方間の経済バランスを創出するハブ空間にもなっています。


5. 地域資源と観光消費の循環

地域密着型のラウンジでは、観光客・ビジネス客・地元住民が交差することにより、地域資源を活かした消費活動が促されます。

地域経済への寄与例

  • 地元クラフトビール・特産品・アートなどの販売

  • 観光案内拠点としての機能による観光動線の構築

  • 地元の学生やクリエイターによる地域ブランディング発信

これにより、ラウンジは単なる商業施設ではなく、地域との経済循環をつくる場として機能し、観光消費の分散化・地元経済の底上げにも貢献します。


ラウンジは“空間を価値化する経済装置”である

ラウンジは、もはや贅沢な空間の提供ではなく、空間を経済的に活かす戦略的な場所へと進化しています。顧客単価の向上、空間の収益化、周辺産業の活性化、新しい働き方の創出、そして地域との経済的な連携──ラウンジが果たす経済的役割は極めて多層的です。

今後は、AI・IoT・サステナブル設計などの技術革新とも結びつきながら、ラウンジは「過ごす場所」から「経済価値を創出する空間」へと、さらに進化していくことでしょう。

 

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