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第15回ラウンジ雑学講座~多様化~

皆さんこんにちは!

Mélia、更新担当の中西です。

 

~多様化~

かつて「ラウンジ」といえば、ホテルや空港の一角に設けられた、主に富裕層やビジネス客向けの休憩スペースというイメージが強くありました。しかし、近年ではその存在意義が大きく変化しています。ラウンジは単なる“待合室”から、交流・業務・学び・自己表現・地域文化の発信など、多機能な役割を果たす場へと多様化してきました。

現代におけるラウンジの多様化の実態を、空間設計・機能・対象層・ビジネスモデルなどの観点から深く掘り下げていきます。


1. 機能性の多様化:リラックスから仕事・学びの場へ

従来は「休憩」や「商談前の待ち時間」に使われることが多かったラウンジですが、今では用途に応じた機能的ゾーニングやサービス提供が一般的になっています。

多機能化の具体例

  • コワーキング機能:Wi-Fi完備、電源席、オンライン会議対応の防音ブースなど

  • 読書・学習機能:図書スペースや知的コンテンツの提供

  • 飲食サービスの充実:フリードリンク・地元食材を使った軽食

  • 仮眠・リフレッシュゾーン:仮眠スペース、マッサージチェア、アロマ演出

これにより、ラウンジはもはや「通り過ぎる空間」ではなく、“とどまる価値”を持つ場所へと再定義されつつあります。


2. 利用者層の多様化:富裕層から若年層・外国人・地域住民まで

ラウンジの多様化は、提供されるサービスだけでなく、対象とするユーザー層の広がりにも表れています。

新たな利用者層の例

  • 若年層や学生:カフェ代わりの滞在場所として

  • 観光客・インバウンド対応:異文化交流や案内の拠点として

  • シニア層:静かな時間を過ごすためのコミュニティ空間として

  • 地元住民:カフェ利用・イベント参加・地域交流の場として

このように、ラウンジは単なる“ラグジュアリー空間”から、誰もが気軽に使える開かれた場へと進化しています。


3. デザイン・空間コンセプトの多様化:居心地を科学する設計思想

「くつろげる」「集中できる」「つながれる」——そのために空間そのもののデザインやコンセプトも多様化しています。

主な空間演出トレンド

  • 木材や自然素材を活かした癒し空間

  • アートやカルチャーと融合した“感性刺激型ラウンジ”

  • 視線を遮るパーティションによるパーソナル空間

  • 地域性を活かした内装(地場産材、伝統工芸など)

  • ナイトモードへの切り替え照明・BGMの演出

これらは、空間の滞在価値を高めるだけでなく、ブランドや地域の個性を体現する手段にもなっています。


4. ラウンジの業態多様化と新ビジネスモデル

近年では、従来のホテルや空港にとどまらず、さまざまな業種・施設が独自のラウンジを設けるようになってきました。

多様なラウンジの形

  • シェアオフィスやマンションの共用部ラウンジ

  • カーディーラー・銀行・不動産会社などによる接客空間

  • 医療・福祉施設の癒し空間としての患者用ラウンジ

  • 美容室やサロン併設のVIPラウンジ

  • 企業が外部開放するカフェ型ラウンジ

さらに、「月額制・会員制ラウンジ」「地域住民向けの無料開放型ラウンジ」など、ビジネスモデルそのものの多様化が進みつつあります。


5. 地域コミュニティや文化発信のハブとしての役割

最近では、ラウンジが地域の文脈を活かした**“まちの縁側”のような役割**を担う例も増えています。

地域貢献型ラウンジの特徴

  • 地元アーティストの展示スペースやワークショップ開催

  • 地産地消の飲食物の提供や物販

  • 高齢者や子育て世代の居場所としての利用

  • 観光客とのソーシャル・インタラクションの場

このように、ラウンジは単なる施設の一部ではなく、“地域と人を結び直す装置”として機能し始めています。


ラウンジは「滞在する場所」から「価値を育てる空間」へ

現代のラウンジは、休憩する場所ではなく、“過ごす理由がある場所”として進化しています。利用者にとっては心地よく過ごせる空間であり、運営者にとってはブランド価値や地域とのつながりを生む場であり、社会全体にとっては新しい交流と共創のインフラでもあります。

今後もラウンジは、「空間+目的+人のつながり」の三要素を柔軟に掛け合わせながら、多様なニーズに応え続ける複合的空間として、ますます重要性を増していくでしょう。

 

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